大河ドラマ「真田丸」第50話「  」③  ラストサブタイはひねりなく「六文銭」(字余り)

2016年大河ドラマ「真田丸」
12 /21 2016
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これは賛否のうち「否」が多かったですね。私も同感。
「新選組!」に繋がっているという納得のさせ方もあるけど
ザックリしすぎでしょ?

家康の元へは秀忠も駆けつけ、最早、信繁に挽回のチャンスはありません。
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最後の最後で堂々たる秀忠の姿
まるでひとつの時代の終わりと、
新たな時代の始まりを象徴しているようです。

・・・で昨日(20日)放送の星野さん主演の「逃げ恥・・」
盛大に「真田丸」をパロってましたね。
そちらについては別の記事で。

佐助の火遁の術で戦場を離脱する信繁
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はっきり言おう、あんなだだっぴろい場所で火遁の術は「無効」だ!

信繁の戦いを見届けた、景勝・兼続と政宗・小十郎
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兼続の兜を最後にもう一度見れて嬉しい
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村上新悟さんは来年作にも絶対に出演しそうだな

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「源次郎、さらばじゃ!」と遠くから見送る景勝
うーん、「日の本一のつわものぉー!」で景勝の思いを凝縮してしまっていたからねぇ。
このシーンは蛇足だったようにも思える。
この4人の並びってのは「戦国好き」にはたまらないけどね。

戦場を遥か離れた京の片隅で、
豊臣の終焉を静かに受け止める、高台院(寧々)と且元。
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これもなぁ・・且元は「予告ナレ死」したんだし、
寧々に至っては関ケ原以降出してなかったんだから、
ここでわざわざ出す必要なかったんじゃないかな?
ただ「夢のまた夢」を言わせたかったんだろうけど、
それ「真田丸」の主題とは関係ないし、
むしろ「時代を懸命に生き抜く」って主題と相いれないからいらんかった。

信繁は佐助とともに疲れ果てて安居神社の境内に腰をおろします。
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そこに、徳川方の武将が2人・・・
信繁は自ら名乗り覚悟を決めたかのように参道に座り込みます。
その首をとるべく用心深く近寄る武将たち。
信繁は手に隠し持っていた鋭器で相手の喉を一刺し!
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昌幸は大助に伝授していた「姑息な手」を、
最終回で信繁が実際に使って見せました。
これは予想できなかったですねー。
これまでの通説では「汝の手柄とせよ」と首を差し出すのが「幸村」の最期だったのですが、
今回は「自分の死を徳川方に知らしめず混乱を与え、
城方に(秀頼助命嘆願の)時間の余裕を与える」という狙いのもと、
佐助に首をうたせ、それを隠すという行動にしたそうです。
(演じた堺雅人さんの解釈として)

自分が為すべきことはやりきったと、
晴れやかな気持ちで佐助に介錯を頼む信繁。
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ここでも三谷さんの手による軽い「笑い」が・・・
佐助の労をねぎらう信繁ですが、
「いくつになった?」「五十五でございます」
「(年上だったの?)・・・」
愁嘆場を過度に湿っぽいものしたくない三谷さんの思い入れを感じます。
「新選組!」の山南敬助の切腹のときは対極の演出です。

ちなみに・・・「真田太平記」では、
一人疲れ果てて神社にたどり着いた幸村と、
同じく偶然にここにたどりついた佐平次。
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「同じ日に死ぬるやも知れん」と若き日に語ったことが現実となる感動的なシーンでした。
そして敵に囲まれ、自分の首に刃をあてた幸村は、
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「兄上、左衛門佐かくあいなりました・・・父上、これでよろしゅござるか」と命を絶ちます。
この最期のつぶやきが悲しくも美しい、素晴らしい演出でした。

さて「真田丸」では・・・
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信繁が目を見開いたその先には・・・

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最後の望みを託し、山里丸の蔵に潜む秀頼と茶々
しかし、秀頼の表情はもはや将来の望みを感じ取れない生気のないものです。

そして家康と秀忠の元に届けられた千姫は・・・
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秀頼たちの助命嘆願など置き忘れてきたかのような安堵の笑顔
信繁は千姫の思惑を完全に読み違えていたことになります。

その千姫の表情をみて全てを悟ったきりは、
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何も言わず無表情のまま一人いずこかへ去っていきます。

毛利勝永もその最期は語られないまま、
「すべては終わった」という表情で退場。
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真田本家は長閑に陣を片付け・・・
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はると娘たちは信繁のいない「明日」を生きることになります
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はるは父刑部、夫信繁の思いを胸に抱き強く生きていくことでしょう。

信州の地に生きるすえにも同じ時間は流れていきます
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生き続けるものと死にゆくものを同じ時間軸のなかで描くことで、
豊臣家の最期を描くことなしに、それを語りつくしてしまいましたね。
「ことの顛末」を知っている大多数の人にとってはこの演出は納得できるものですが、
視聴者全部がそうでないことを考えると、
「で・・結局どうなったの?」って感じるもののような気もします。

個人的には回想ではなく、これにしたのはいい演出だと思いますけどね。

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そして、目を閉じる信繁には故郷、真田の郷の風景が・・・

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・・・と誰もが思ったはずですが、実は違った
(まぁ、信繁の脳裏には「それ」が写ったということなのかも知れませんが)

そこは信之が正信とともに江戸に戻る途中に立ち寄った、
正信の所領、相模国甘縄(現在の鎌倉市周辺)
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ここで領民に慕われる正信から領国経営の極意を伝授され、
決意も新たにする信之。

そして正信宛てに早馬の使者が到着し・・・
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信之は大坂の落城と弟の死を直感します。

「六文銭」を強く握りしめ、父、弟の想いも背負い、
未来へと「真田丸」の舵を取り続ける決意を固める信之
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ひとこと「参るぞ!」とのみ言い、歩き始めます。

そしてそれは、この日からまだ43年も続く長い長い航海でした(没年93歳)。

「真田太平記」の場合は松代移封まで描くので、
幸村の死と大坂落城はまだ話の途中。
ですから、幸村死後の秀頼と茶々の最期を描くことができたわけですが、
今回は信繁の死をもって幕引きにするため、
終わらせ方が難しいものであったとは思います。
これは勝手な空想ですが、
信繁が最後に脳裏に浮かぶのが真田の郷であるというのは、
まず先にあったのではないかと思います。
でも、それは信繁の最期であるだけであって、「真田丸」の終幕ではない。
そこで、その農村のシーンに信之と正信の会話をだぶらせて、
信之が新たな船出をはじめるという終わり方にもっていったのではないかと思います。

選択肢がいろいろあるなかで一番綺麗な終わり方だと思いますし、
信之で幕を閉じるところに本多正信を絡ませ、
実際に彼が語ったとされる心得事を使うというのは、
「史実を創作にリンクさせる」という
今年の大河ドラマの意図も最後まで貫いたとも言えます。

一年通して見た大河ドラマは数多くあり、
後年になってDVDなどで全話見たものもたくさんあります。
それらと比較して「真田丸」が一番面白かったとは言いません。
「獅子の時代」の躍動感と創作性の高さ、
「太平記」や「草燃える」での時代描写への意欲、
「篤姫」の「歴史を題材にした」ドラマとしての面白さ、
などなど、優れた作品は過去にたくさんあります。
(もちろん駄作もたくさんある)
ただ、ブログを書き始めて一年通して大河ドラマの感想を書き続けたのは、
この「真田丸」が初めてで、それが出来たのは間違いなく面白かったから。

いいドラマに出会えた感謝の気持ちを込めて、
この連載を終わりにします。

当カテゴリーをご愛読いただきましてありがとうございました。

次にお会いするのは多分2020年です(笑)

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大河ドラマ「真田丸」第50話「   」② 「挽歌」・・内記と作兵衛の最期は美しかった

2016年大河ドラマ「真田丸」
12 /20 2016
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いざ突撃!

家康の本陣を捉えた信繁隊
その首めがけてイッキになだれ込みます。
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大うろたえの家康は、若き日の「伊賀越え」以来の、
必至の形相(泣き顔付き)で馬印もそのままに逃げ去ります。

秀忠の陣も大野治房の猛攻により後退を余儀なくされます
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逃げ疲れた家康は、「もはやこれまで」と切腹しようとしますが、
周囲が必死で押しとどめ、家康を担いで逃げていきます。
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※ここが一番「スッキリ」する見せ場だっただけに、
もっと追撃と逃走をしつこく見せてくれともよかった。
三十郎が後姿を見送るシーンからだと、ここまでが約3分30秒
「真田太平記」だと幸村は出撃し、
家康の首を目前に踵をかえすところまでで約6分30秒。
もちろん、この後の展開が違うので単純比較できませんが、
家康の本陣に突入するまでの幸村方の損害も描いているし、
「浅野が裏切った」という偽情報や影武者による攪乱という、
「本陣が手薄になる」状況説明が出来ている分、
このシーンについての緊迫感は「真田太平記」が勝る。


豊臣方、千載一遇のチャンス!
大野治長は「今こそ秀頼公御出馬の時!」と、
城に出馬を促しに戻ります。
そこで痛恨の判断ミス。
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治長は当然のように千成瓢箪の馬印も城に持ちかります。

これが前線の真田隊や毛利隊から見ると、本軍が撤退しているように映ってしまい、
兵の混乱と士気の低下を招くことになります。
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さらに城においても、与左衛門が最後の気力をふりしぼり、
「恨み骨髄」の大坂城に放火
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桶浦さん最後まですごい迫力の演技でした。
最終回では一番画面を食ってしまいましたね。

敵の動揺と城からあがる煙を見た家康は、
「好機じゃ、陣を立て直せ!」」と反転にでます。
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秀忠も父にやや遅れながらも「風向きがかわった」と攻勢に転じます。

あぁ治長痛恨のミス!
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「真田丸」での大野治長は、従来の陰険なイメージを覆す、
信繁ら牢人衆に信をおく熱い武将として描いてはいましたが、
大事なところで判断を間違う粗忽な性分のほうを強調して、
結果、豊臣の存亡に重要な役割(悪い意味で)を担うことになりました。
三谷組における今井朋彦さんらしい役回りではありました。

そして自ら何もなさぬまま劣勢に追い込まれ悔やむ秀頼
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※秀頼に描き方も難しいところでしたね、
強い意志を持った存在として描きはしたものの、
史実としての終末は動かせないわけですから、
むしろ、その意志をどのように封じ込められていくか。
という方向にしか描きようはなかったのでしょう。
それだけに「動く意志」と「動けない現実」の差が広まってしまい、
見ている方のフラストレーションが「軟弱な秀頼」以上に大きなものになりました。

遊撃隊の役割を果たし損ねた明石全登も撤退
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彼のその後は描かれませんでしたが、戦死説、海外逃亡説の両方があります。
はっきりしたことがまるでわかってないので、「ナレ死」扱いにしなかったのでしょう。

後退を余儀なくされながらも、再度の突撃のチャンスを狙う信繁。
その道を切り開くために自ら犠牲になる作兵衛
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ここで作兵衛が討ち死にしてしまうのは、私の考えていた「作兵衛の最期」と異なるので、
「おいおい、ここで死んでしまうの?」と思いましたが、
どっこい作兵衛は鉄砲の玉を数発食らったくらいでは死にません。

追い込まれた秀頼はついに自らの意志で出馬しようとしますが、
それを茶々が止めます。
「勝つ手立てはなくとも、生きる手立てはある」と、
信繁が茶々に語った劣勢になったときに算段に賭けようとします。
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※「軟弱でない秀頼」「過保護でない淀の方」という従来の縛りがない中で、
「城を枕に自害」という史実通りの結果にもっていくためには、
信繁の献策が誤ったほうに作用するという「別の縛り」を設けるしかなかったとは思いますが、
その結果、この2人の決断と行動が矛盾をはらんだものになってしまい、
従来の「そりゃ、こーなるしかないよなぁ」という納得できる結末にならなかったような気がします。
後編で述べますが、それ故に「豊臣家の最期」を
描くことができなくなってしまったのではないかと思います。

茶々の言う「生きのびる策」の鍵を握る千姫はきりに手を引かれ城から脱出
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城は徳川方の侵入を許します。
内記は単身敵兵を切り防ぎ、大助に秀頼の側にいるよう下がらせます。
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敵との猛戦の末に昌幸の股肱の家臣は、その位牌を胸に世を去ります。
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そしていま一人、城に戻ってきた作兵衛は、
自分が慈しみ育てた畑の中で最後の奮戦
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今は亡き妹、梅と娘の様に愛情を注ぎ育ててきたすえの名を呼びながら、
畑の中に大の字に倒れこと切れます。
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うーむ。この2人の死のざまを美しく描きすぎましたね。
これくらいの見せ場は作ってしかるべき2人ではありますし、
「作兵衛は畑で討ち死にする」は彼がこの畑を作り始めたときからの私の予想通り。
でも、これだけ壮絶な討ち死にを、どアップをふんだんに入れて描いてしまうと、
その印象が強く残りすぎてしまいます。
(もちろん私も涙してしまったシーンですが)
これが結果として信繁の最期のシーンの印象を薄めてしまったような気もします。

戦場を駆け回る信繁の姿が、きりが見た彼の最後の姿となりました
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この無関心そうな千姫の目が、この後の彼女の行動を暗示しています
(いや・・・ただ演技が下手なだけの可能性もありますが)

そして信繁に再び千載一遇のチャンスが・・・
(うーむ、言葉が矛盾している)
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単騎で家康の本陣に迫ることに成功(何で?)

そして家康の旗本の包囲を槍一閃で蹴散らし(何で?)
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このときの為の秘密兵器、馬上銃で家康を狙撃。
が惜しくも家康の脇をかすめます。

そして、更に家康の眼前に近づき(何で?)
2丁目の銃を構えます。
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家康は警護の為に間に入った旗本を下がらせ(何で?)
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信繁と至近距離で対峙

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家康は「殺したいなら殺すがよい、されどワシを殺したところで何も変わらぬ」と、
信繁の行為・存在・価値観が最早、時代に何も影響を与えないことを語ります。

信繁は「そのようなことは百も承知!」と引鉄をひきます
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家康は一瞬目を閉じ、撃たれる覚悟を決めます
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※この目を閉じたという演出は良い
さんざんに悩まされた因縁の真田親子に討たれることで、
自分が彼らの魂を鎮め、戦後の世の幕を閉じることが出来るのではあれば、
それも自分の役目として相応しいという覚悟を感じられたもので、
小心で臆病者でありながら時代を転回させた男の自負を描いたように思えました。

しかし運命はドラマよりも史実を優先せざる得ず。
信繁の銃は暴発。
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信繁が賭けた最後の好機は失われてしまいました。

さて・・・このシーンをどう評価しましょうか?
ドラマとしてはこれでいいでしょう。広い空間で向き合う信繁と家康の画も美しい。
しかし、どう考えても戦場においてこの場面は「ありえん!」
更に「・・・百も承知!」も家康に返す言葉としてこれくらいしかないだろうけど、
その言葉で「豊臣家に忠義を尽くす」という主題も吹っ飛んでしまったような気がします。
せめて「ただ己の為だ!」とかもう少しセリフを加えるか、
いっそ無言で撃った方がよかったのかも。

信繁は絶望の淵から最後に何を目指したのかが曖昧になってしまった印象を持ちました。

こういう対話の場面を作るのなら、信繁の最期の場所、安居神社で、
瀕死の信繁に家康が語り掛けて、「・・百も承知」と言葉を遺して死ぬ方がよかったけど、
そこまでの史実無視は出来なかったということでしょう。
でも、どうせここまで虚構のシーン作るならば、もっと考えてもよかったように思える、
残念なシーンでもありました。

かなり不満の方が増えてきましたが、
次はいよいよ後編です。


大河ドラマ「真田丸」第50話「   」① このパートにサブタイつけるなら「密度」(・・が低い)

2016年大河ドラマ「真田丸」
12 /19 2016
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最終回にサブタイトルなしももちろん過去に事例なし

ついに最後の時がやってきた「真田丸」
信繁の、そして大坂城の最期をどのように描くか?
さらに信之をはじめ信繁と縁で結ばれた者たちはそれをどのように見届けるのか?
最終回だけに、3回にわけて、じっくりと書いていきます
(その分、文句も多くなりそうです)

信繁と別れ江戸に戻る信之は小さな寺で意外な男と相客に
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夏の陣の途中で陣から離れ戻ることになった本多正信。
信之にとっては「迷惑な相客」ですが、
そこは老練な正信でして、
信之が何故ここにいるのかとか問いただそうとはしません。
ただし、信之の安眠はキッチリ妨害されたようです。

決戦前夜の大坂城では信繁の配下の武将が気炎をあげます。
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まず最終回サプライズの第一弾
「ダメ田十勇士」(8人ですが)、まさかの再登場です。
才蔵…博多華丸
六郎…矢本悠馬
甚八…岩井秀人
十蔵…鈴木拓
伊佐入道…脇知弘
鎌之介…梅垣義明
清海入道…松村邦洋
小介…Mr.オクレ

昨年の12月にドラマのプレ企画として作られたスペシャルムービーのメンバーです。
※ただしMr.オクレさんのみ再登場ならず。「太平記」以来の大河出演を逃しちゃいました。
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華丸はどんだけ汚い顔してても、目だけでわかりますね。

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そして大河オタクの松村邦洋さんにとっては念願の大河初出演になりましたね。

信繁は彼らを激励した後に厨に向かい、「間諜」与左衛門を成敗しようとします。
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与左衛門は徳川方によって送り込まれたわけでも懐柔されたわけでもなく、
娘と妻の命を奪った秀吉が憎くて、
自分の手で豊臣家を滅ぼす機会を狙っていたのでした。
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事が露見した与左衛門は自ら命を絶とうとします。
・・・・って、ここで死んでしまったら彼の「大事な役目」が残されたままなんですが、
どっこい彼はまだ死んでいませんでした。
でも、それならそれで、ちゃんと死を見届けなかった信繁の手落ちだよなぁ。
ここは、場面の設定にちょっと無理があった。

信繁は茶々に対して「生き残るための算段」を伝授
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その算段とは優勢の場合は、それを交渉のタネにして四国に移ること。
また不利な展開になったときは千姫を使者に立てること。
しかし、この算段が結果的に茶々の判断を曇らせることになります。
※このシーンでの竹内結子さんのパニックの演じ方はよかったけど、
この最終回の中で茶々の心の闇の帰結を描き切ることができませんでしたね。
それを描写するだけの余裕がなかったということではありますが、
彼女の闇や「同じ日に死ぬことになる」という暗示が重要なファクターであっただけに、
そこについての着地点をちゃんと描けなかったのは残念でした。

信繁は出陣を前に、城に残す高梨内記に「私はこの世に証を残せたのか?」と問いかけます。
内記は「人の値打ちを決めるのは時でござる」と言い、信繁を送り出します。
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中原丈雄さんさすがの風格です。
※内記をして「日の本一の兵(つわもの)として語り継がれる」と言わしめたわけですが、
冬の陣ですでに景勝のセリフとして出しちゃってたからなぁ。
どっちかに絞るべきだったようにも思える。

秀頼の出陣が遅れる中、大野治長は千成瓢箪の馬印だけは持ってきました。
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これが後で大きな災いを呼ぶことになるとは。

大坂方の陣形が整わない間に毛利勝永の陣に徳川方が攻めかかってきて、
止む無く不完全なカタチで戦端を開かざる得なくなりました。
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しかし、毛利勝永隊の破竹の勢いの戦闘により、
徳川方の前線は蹴散らされていきます。

そしてその後方にあって対峙したのが真田信吉・信政の陣
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信吉は叔父信繁と戦闘になるのを避けようとしますが、
いきりたつ信政が独断で討ってでて、勝永に蹴散らされてしまいます。

そして徳川本陣の正面がぽっかり空いたところを見て信繁も討って出ます。
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ただ、大助には「城に戻り秀頼様のご出馬を請え」と命じます。
父とともに戦いたかった大助ですが、信繁に諭され城に戻ります。
そしてこれが父子の今生の別れとなってしまうのでした。

その頃城内では死んではいなかった与左衛門が
信繁を「内通している」と秀頼に告げてしまい、秀頼は混乱に陥ります。
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ここでの樋浦勉さんの悪人顔すごい迫力。
絶好のタイミングでの秀頼の出馬がかなわなかったことへの「説得力」を持たせる展開ですが、
それだけに「偽装自害」をもっと上手く描いて欲しかったですね。

小山田茂誠からの叱責を受け陣を飛び出した信政とそれを追った矢沢三十郎の前を、
信繁の一隊が通り抜けようとします。
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それに攻めかかろうとした信政を制し、信繁と対峙する三十郎。
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誰よりも敬愛していた主君源次郎が今敵として自分の目の前にいる。
三十郎は覚悟を決め、信繁に挑みかかります。
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三十郎の槍を難なくかわして「小者にかまうな!」と隊を進める信繁

その背をただ見送るしかない三十郎
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「源次郎様~!」と叫ぶ三十郎の心中は、
信繁についていくことの出来ない自分への嘆きなのか、
それとも死にゆく信繁への惜別の叫びだったのか・・・
そのどちらあれ、このシーンは、「戦場がスカスカすぎる」という問題を考えなければ、
心にグッとくるシーンでした。

ちなみに、このシーンは「真田太平記」での、
幸村(草刈正雄)と家康本陣を守る、
滝川三九郎(三浦浩一)のこのシーンへのオマージュではなかろうか
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劇中で(そして史実でも)滝川三九郎(一積)は、
真田家に深いかかわりを持ち、昌幸の娘を妻に迎え
(岡田有希子さんが演じてましたなぁ)、
信繁の娘、阿梅とあぐりを養女にして
阿梅を伊達政宗家臣、片倉小十郎重長に嫁がせる橋渡しをしている
(という説もある)重要人物。

「真田丸」では登場させることのできなかった三九郎の姿を、
矢沢三十郎(通称も似てるし)に仮託したというのは考え過ぎかな?

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無人の野を行くが如く(それが大いに問題なわけだが)、
家康本陣前に到達した信繁、いよいよ伝説の「斬り込み」が始まります。

・・・まぁ前線の混乱の間隙を縫って信繁が家康本陣に殺到したというのはその通りでしょうが、
それは毛利勝永隊も同じことで、少なくとも家康本陣そのものが前線からの敗残兵などで、
相当な混乱の状況を呈していたからこそ突撃が可能になったわけです。
蹴散らされた前線の部隊が霞のように消えてなくなるわけもなく、
実際にはあちこちに味方、敵含めて兵がうようよいたことは相違ないでしょう。

ただ、それをちゃんと描くことはCGであったとしても
予算的に膨大なものになるでしょうからムリというもので、
しかもロケ地をなまじ広闊な場所にしちゃったもんだから、
そのスカスカさ加減が目立つものになってしまいました。
とはいえ戦った場所が大阪平野ですので、そのことに忠実になるならば、
こういった場所しかロケ地にはできないし、
これはどうにもならなかったんだろうなぁと視聴者としても納得するしかないようですね。

ただ、「制限があるなかで最大限がんばってくれた」というものではないことだけは言っておこう。
やっぱ、不満は不満だ。

むしろ、この後の信繁と家康の対峙の演出のほうが、
フィクションとしてドラマ的な面白さを追及した分、「良し!」と言える。

そちらの方は中編で

大河ドラマ「真田丸」第49話「前夜」② 大河史上1・2を争う美しく儚いラブシーン

2016年大河ドラマ「真田丸」
12 /12 2016
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九度山からついてきた百姓、九兵衛のことを忘れてなかったのはすごいけど、
2度目の登場が討ち死に後というのは悲しすぎる。

49話後半は「男たちの挽歌」から

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又兵衛を私淑する木村重成は大戦を前に、
挨拶に出向きますが、「別れの挨拶」のような物言いを又兵衛にたしなめられながらも、
勇気を貰い持ち場に戻ります。
※重成が甲に香を焚き染めていたという逸話は後世に語り継がれていますね。

道明寺の合戦では案の定と言うか、突出した又兵衛が討ち死に
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ここはもう少し「しつこくても」よかったんじゃないだろうか?
しかも、背後に味方兵がいて又兵衛を取り囲んでいるのに、
その前方から鉄砲で撃つかね?

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八尾・若江で徳川本軍を迎え撃つことになった木村重成は、
長曾我部盛親の撤退の進言を入れずに、その死を知らぬ又兵衛を守るために、
勇猛果敢に大軍に挑みますが多勢に無勢で首を取られてしまいます。
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盛親はもはやこれまでと、家臣たちにめいめいに逃げるように指示
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自らもまた何処へか姿をくらまします。
※実際にはこの八尾・若江の合戦では長曾我部隊は、
藤堂高虎の部隊に壊滅的な打撃を与える獅子奮迅の活躍をします。
しかし、木村隊の壊滅の余波を支えきれなくなり、
大坂城に引き上げることになります。
ただ彼は大坂城の落城には運命を共にせず、
後日潜伏していたところを捕えられ斬首されます。
長曾我部家の復興を誓った5人の息子たちもそれぞれに処刑され、
長曾我部の家は完全に断たれました。


信繁は自分たちの策が敵方に筒抜けなことから、
有楽斎以外にも徳川方の間者が城内にいることを悟ります
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その男は、信繁たちがいつも会話をしていた場所・・
つまり台所頭の大角与左衛門でした。

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与左衛門が情報を忍びの者に渡しているところを見てしまった与八。

その与八を目にもとまらぬ速さで一刺しで殺してしまう与左衛門。
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並の腕前ではありません

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このシーン、ドラマ全体を通しても出色の出来ばえ。
樋浦勉さん、さすがベテランの味。
そして今野浩喜さんも、まさかこんな殺され方になるとは・・・

伊達勢を前に退却を余儀なくされる真田勢ですが、
信繁の挑発に政宗が意気を感じあえて追撃せず
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信繁の見せ場(記録に残っているセリフだしね)と、
この後の政宗との関りへの橋渡しの意味があったシーンなんだろうけど、
ちと意味不明ではありましたね。
それと、その前の大助が負傷した合戦シーンがいただけない。
戦っている周囲が棒立ちすぎだし、間延びした印象を受けた。

最期の時が近づいていることを悟った信繁は、
春や大助以外の子供たちの庇護を伊達政宗に求めます。
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大谷刑部の娘としての誇りを失わず、
笑顔で信繁と別れる春。
(障子のかわりに信繁の太ももをブスブスしてましたが)

春たちを快く受け入れる政宗
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ここは史実ではいろいろややこしいところを、
「伊達家が信繁の遺族を引き取った」という大枠の中にまとめた格好にしましたね。
この場にいたのは片倉景綱ではなく息子の重長で、
ナレにもある通り彼が後に信繁の娘阿梅を娶ることになります。
またその縁もあって大八は真田守信と名乗り仙台真田家の祖となります。
なお、春(出家後竹林院)は伊達家の庇護を受けたわけでなく、
京で余生を送ることになります。

いずれにせよ、これまでのそう多くはない登場シーンで、
「お調子者だけど心意気のある」存在として描いてきた伊達政宗が、
「ずんだ餅」という小道具とともに存在感を示しましたね。
端役ながら、「真田丸」での伊達政宗・・私は大好きでした。

きりは信繁に「千姫脱出」を託されます。
その後のことで「沼田にでも帰るがよかろう」と言われたきりですが、
「源次郎様がいない世にいてもつまらないから」と、
信繁と運命をともにする覚悟を伝えます。
そのきりの想いが信繁の琴線に触れ、きりを強く抱きすくめます。
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喜びの表情を浮かべながらもきりは一言「…遅い」
「せめて、10年前に・・」と言いかけるきりの口に接吻する信繁。
口を塞がれ恍惚とする・・・と思いきや、
その状態のままで「・・・そのころが私一番綺麗だったんですから・・もがもが・・」と喋る続けるきり。
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ようやく想いが通い合って涙するきりの表情にナレーションがかぶります。
「高梨内記の娘に関してはさまざまな言い伝えがある。
真田信繁の側室であったとも、彼の子供を宿したとも・・
真偽はともかく、ただ一つだけ確かなのは、
信繁に関わった女性の中で、最も長くそばにいたのは、
彼女だということである」

いやー美しい恋の実らせ方です。
大河ドラマの中で、これだけ切なく美しい恋愛のシーンは、
「獅子の時代」の銑次(菅原文太)ともん(大原麗子)以来です。
あの2人も結ばれては引き離されて、最後に安らぎのひと時を得たのは、
もんが病で死ぬ直前という儚いものでした。
銑次の武骨で真っすぐなもんへの想いと、
もんの健気で薄幸な雰囲気に胸が締め付けられたもんです。

「真田丸」でイマイチ位置づけがわからず、
序盤ではウザキャラとして見られていたきりですが、
どんどん「いい方での」存在感を増していって、
ラス前でこのような結末を迎えるとは・・
一年間見続けてきた視聴者にとっても、
この後の悲しい運命を知りながらも、心のつかえがおりて、
儚くも幸福な気持ちになれた瞬間ではないでしょうか。
そして、それを印象付けるナレーションが心憎すぎます。

さて、いよいよ次回は
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信繁が後世に語り継がれる存在となる最重要なシーンが、最後に来るわけですので、
その前に済ませるところは済ます必要があって、「前夜」は盛りだくさんになったわけです。

視聴者一人ひとりのサブタイトルを・・ということで、
あえてサブタイを冠しなかった最終回。
私も最後まで見届けた上で、自分にとってのサブタイトルをつけようと思います。

それでは最終回にむけて・・
「おのおの抜かりなく!」


大河ドラマ「真田丸」第49話「前夜」① 三谷さん、あざとすぎる・・でもそれがいいのだ!

2016年大河ドラマ「真田丸」
12 /12 2016
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合戦前夜の景勝と家康のやりとり。
この2人こそが濃厚に真田に関わりを持ち、
その評価において相通ずるところと
相反するものを併せ持つという意味では
差し向かいで酒を酌み交わすのも意味があるということだろう。

49話「前夜」は2回に分けてお送りします。

まず、大坂にはせ参じ弟を何とか「死の誘惑」から救おうとする信之。
送り出す家族は・・
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最初から最後まで芯が強く聡明でいながら相手を思いやることが出来る正妻、稲

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短慮ながら心優しい家族思いの姉まつ
ついにおばば様(とり)にも似てきて、信之の言うことに「はい?」

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もしかしたら信之を一番理解し、その心の支えであり続けたおこうさん。
最後に久々に「ゴホゴホ」も出ました。

最終回の一話前で、「真田家の女たち」の最後の見せ場を「信之の出立」で、
綺麗に作ってくれましたね。3人とも表情がとてもよかった。
一年間の撮影を通して、それぞれの役にはまりこんでいたことの証のようです。

秀忠は本多正信とともに大坂へ出陣
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お江と秀忠は「ハグする」関係とはいかないようで・・・
登場シーン少ないわりにはお江の存在が濃いなぁ。

大坂城では最後の最後まで信繁の献策は採用されず、
又兵衛らの提案による天王寺方面での防戦が根本戦略となりました。
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秀頼の出馬を阻止できて安堵する大蔵卿局ですが、
信繁には自分の立場への理解を求めます。
(これは大蔵卿局の「嫌われ過ぎ」に配慮したシーンかな?)

家康は豊臣家そのものは温存しようとするスタンス、
対して秀忠はあくまでも強硬に大坂城ごと豊臣家を葬る方針。
家康は最後に秀頼に大坂城退去と牢人との手切れを要求しますが、
秀頼はこれを拒否し開戦に踏み切ります。

その戦の始まりは大坂方による紀州攻め
塙団右衛門が猪突しますが、鉄砲が一発で命中(フィクション)
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※実際には功を焦った塙団右衛門が大野治房を置き去りにして突出した結果、
孤軍となり包囲殲滅され討ち死に。
ドラマではそれだけの尺もとれないかわりに、
自己顕示欲の塊である彼らしい最期にしてくれましたね。

亡骸は大坂城に運ばれ、
それを見た茶々の精神はまたしてもバランスを失い始めました。
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大和から河内を経て大坂城へ向かう徳川本軍に対峙すべく、
後藤又兵衛は平野に陣を張りますが、
その又兵衛を追い込む調略の手を本多正信が打ちます。
「又兵衛は噂を消すために必死になり手柄をたてようとする、
大将が焦れば陣は乱れる・・これにて又兵衛の命運は尽き申した」
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謀臣、本多佐渡守正信の老獪すぎる策略に息子正純も秀忠も舌を巻きます。
(ここでの正信の凄みを出すために、「居眠り老人」にしていたわけだ)

信之は叔父信尹に同行して大坂城に入ろうとしますが、
徳川義直の陣で「人改め」で足止めを食います
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信之は大坂城に入らずに、
徳川方に加わって平然としている平野権兵衛を見つけ、
彼の変節を責めようとしますが、
権兵衛は逃げ去っていきます。
人改めに来たのは室賀久太夫・・昌幸によって謀殺された室賀正武の息子です。
彼は正武の死後、室賀の一族が離散するなか一時は出家するも、
還俗し上杉景勝、松平忠吉と主家を替えながら、
父の仇(一族の室賀源助)を討つなど波乱の生涯を送り、
この時点では尾張徳川家の御使番の地位にありました(史実)。
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最後の最後で、室賀の息子を出してきた意味。それは・・・
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行く手をふさごうとする久太夫を、
「黙れ小童!」と信之に一喝させるため。

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あれからウン十年・・すっかり貫録のついた信之が、
ここで正武に言われ続けたセリフで久太夫を黙らせます。

あざとい・・あざとすぎるよ三谷さん。
でも・・・これを待ってたよ!

久太夫役にアンジャッシュの児嶋さんを持ってきたのもナイスキャスティングですね。
強気だったのが一転して腰砕けになる雰囲気は児嶋さんのイメージにもどハマリです。

無事に大坂城に入り信繁と対面した信之
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信繁に「死んではならぬ。俺は必ずお前を助けてみせる」と、
兄として弟を守り抜く決意を示し、
信繁の死の覚悟した戦いを思いとどまらせようとします。
信繁にも兄の想いは十分に伝わりますが、その覚悟を変えるまでには至りません。
説得ならず立ち去ろうとする兄の背に、
「兄上と酒を酌み交わしとうございます!」と叫ぶ信繁
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信之はただ「これは今生の別れではない」とだけ言葉を残し去っていきます。
そして叔父、信尹が、「生きたいように生きればいい」と、信繁に優しく声を掛けます。
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信尹はこれが「今生の別れ」だと悟った上での言葉ですが、
信之は最後の最後まで信繁に生きてもらいたい、
そして絶対に守るという気持ちを捨てていないのでしょう。
その兄の想いがわかるからこそ信繁もまた、
兄の想いに応えることの出来ない寂しさ辛さを感じ、
兄弟の最後の別れのときを少しでも長く共に過ごしたかったのでしょう。

「真田太平記」では兄弟の最後の対面は、
冬の陣と夏の陣に間に小野のお通の京屋敷で行われました。
あのシーンも随分と心打つものでありましたが、
今回のそれはそれ以上に、
2人の心の通い合いとすれ違いの入り混じったものを見せてくれました。

どちらもフィクションではあるわけですが、
ドラマとして「こうあって欲しい」というものを十分に描き出してくれました。

後半へ続く

gotama

K-POPグループSECRET(シクリ)、SONAMOO(ソナム)の動向、オリックス・バファローズの応援を中心に、色んな趣味、雑学などを日々徒然に書き込んでいきます。原則毎日更新です。
2017年2月1日より自営業者になりました。