先月読んだ本(9.10月)

先月読んだ本
11 /11 2014
このテーマ、一ヶ月記事のアップをサボってしまいました。

数もそんなに読んでないですが、新刊が少ないというのもあって、
記事にしそびれました。

この2ヶ月分については、
読んだ本全部の紹介でなくて、
面白かった本だけに絞っていこうと思います。


私が選んだ プロ野球10大「名プレー」 (青春新書インテリジェンス)私が選んだ プロ野球10大「名プレー」 (青春新書インテリジェンス)
(2014/09/02)
野村克也

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ノムさんの著作はかなりたくさん読んでいますが、
理論的な裏づけがしっかりしているので、
読みやすさも読み応えもあるのは確かです。
また、長いプロ野球生活の中で、実際にその場にいたり、
当事者からリアルタイムで見聞した話がとても多いので、
プロ野球史の「生き字引」的存在として、
こうしてたくさんの著作を残してくれるのはありがたいです。
淡々と史実をつづるというよりもは、ノムさんの視点で再構成・評価しているので、
そこのところで、時に一方的な見方になるところもありますが、
プロ野球の「勝負の綾」を楽しむには格好の一冊だと思います。

★★★☆☆


消えた駅名 駅名改称の裏に隠された謎と秘密 (講談社+α文庫)消えた駅名 駅名改称の裏に隠された謎と秘密 (講談社+α文庫)
(2010/12/21)
今尾 恵介

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全国の鉄道の「廃止された駅」ではなく、現在も同じ(もしくはすぐ近く)場所にあるけど、
駅の名前が変わってしまった駅の、変遷を網羅した一冊です。
全国津々浦々となると、鉄道ファン以外にはまず手にとろうとする人はいないと思いますが、
例えば、長野県だと「田口→妙高高原」(新潟ですけどね)、「麻績→聖高原」、
「北塩尻→西上田」、「沓掛→中軽井沢」、「柏原→黒姫高原」、「アルプス追分→安曇追分」、
「赤穂→駒ヶ根」、「三留野→南木曽」、「信濃四ッ谷→白馬」が掲載されています。
長野県の場合、多くは観光誘致のための駅名変更ですが、面白いのは「アルプス追分」(大糸線)、
安曇追分への改称は大正8年と、旧駅名は4年だけしか続かなかった(誤下車を防ぐためらしい)ですが、
昨今のカタカナ地名の流行を先取りしているようで面白かったです。

★★★★☆



半島へ、ふたたび (新潮文庫)半島へ、ふたたび (新潮文庫)
(2011/12/24)
蓮池 薫

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説明するまでもなく、北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さんの著作です。
現在は翻訳、執筆の分野で活躍されていますが、
その翻訳業を生業とするに至る過程と、そこでの経験や交流が後半に、
前半は翻訳の仕事が軌道にのってきたころに取材を兼ねて、
初めてソウルを訪れたときのことが記されています。
途中まで読んでまず思ったのが、とても文章が上手いということ、
目にした風景の表現の的確さ、そのときの自分の感慨を織り込む巧みさ、
読むことそのものが楽しいと感じる文体でした。
不幸にも稀有な体験を積んでこられた方だけに、
朝鮮半島に対して見つめる目も、独特のものがあります。
そして、それを表現しうる文章力があればこそ、
多くの人に伝えることができるのだということを実感しました。

★★★★★


山県有朋 (ちくま文庫)山県有朋 (ちくま文庫)
(2009/12/09)
半藤 一利

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文藝春秋の編集長も務められた方で、私も以前、この方の戦前の日本陸海軍の著作(対談集)があります。
明治の元勲の中では最も嫌われている存在であり、ある種、「諸悪の根源」とまで評価されることのある山県有朋の、
生い立ちから、明治維新~日本の近代化の中で果たした役割について著述しています。
「陽の伊藤博文」「陰の山県有朋」という従来の評価を覆しているわけではないですが、
ひとつひとつの事蹟をを丁寧に追っかけ、その功罪を的確に述べてくれていますので、
日本の近代化の過程における山県有朋の果たした役割と意義がわかる一冊です。

★★★★☆


ワイルド・スワン(上) (講談社文庫)ワイルド・スワン(上) (講談社文庫)
(2007/03/06)
ユン チアン

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1991年に発表された世界的ベストセラーです。
著者、ユン・チアンの祖母から始まる三代の、中国革命の中での生き様を綴った、自伝的長編ノンフィクションです。
以前に同じ著者の「マオ 誰も知らなかった毛沢東」という、これまた長編の作品を読み、内容の真偽はともかくとして、
その粘り強い著述姿勢に感心していました(ちなみに、ユン・チアンの作品は中国では発禁処分)。
この上巻では、国民党の北伐の時期から中華人民共和国の成立までが描かれており、
前半は中国の古い因習の中で祖母が娘を育てる苦労を、
後半では、その娘、すなわちユン・チアンの母が、中国共産党の厳しい規律に翻弄されながらも、
新国家建設に向けて、情熱を持って邁進する様子が描かれています。
中・下巻では、中国の国家建設の混乱に翻弄される様子と、
成長したユン・チアン自身が文化大革命の中で紅衛兵としての熱狂と、
下放後の失望、そして中国共産党との訣別が描かれるわけですが、
今のところ続刊を入手していないので、まだ読んでいません。
中古本で見つかったら、すぐに読もうと思います。

★★★★☆



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先月読んだ本(8月)

先月読んだ本
09 /07 2014
8月はブックオフでコミック「あんどーなつ」全20巻を数回にわけて購入して、
昼食時に読んでいたので、活字で読んだ冊数はたったの2冊

とりあえず「あんどーなつ」の紹介もしておきましょう


あんどーなつ―江戸和菓子職人物語 (1) (ビッグコミックス)あんどーなつ―江戸和菓子職人物語 (1) (ビッグコミックス)
(2006/06/30)
西 ゆうじ、テリー山本 他

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 青年誌の連載にしては、とても「まっすぐ」な人物ばかりの、
ピュアな漫画と言えます。浅草の老舗和菓子屋で修行する、
明るくひたむきな「あんどーつ」こと安藤奈津と、
彼女を取り巻く心温かい人たちの物語です。
TVドラマに仕立てやすい内容で、貫地谷しほり主演でドラマにもなりました。
原作者、西ゆうじ氏の逝去により、未完で終わってしまったのが残念な作品です。
(最終巻である20巻のテリー山本さんの絵の乱れっぷりもちょっと残念)
「おかたじけ」「滅法界もなく」など、今の浅草の若い人は(多分)使わないだろう、
古い言い回しを(無理やり)使っているところに
原作者のこだわりを感じた作品でもありました。
作画のテリー山本さんは、
その昔「バウ」という犬を主人公にしたホンワカ漫画で
デビューしたころから知っていますが、
画力(特に人物)はたいして進歩してないような・・・、
まぁクセのない明快な絵なので読みやすいんですけどね。


昆虫はすごい (光文社新書)昆虫はすごい (光文社新書)
(2014/08/07)
丸山 宗利

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昆虫先般に関しての、珍しい生態などを紹介した一冊です。
専門的な難しい表現は少ないながらも、科学的な知識もしっかり書かれており、
読みやすくタメになる(何の?)本です。
筆者の専門であるアリの社会生活や寄生ハチの記述が少し多めですが、
それ以外にも擬態や生殖など、
地球上で最も繁栄している種である昆虫の面白さがよくわかり、
昆虫を毛嫌いする人にも読んでもらいたいと思いました。

★★★★★


嘘と絶望の生命科学 (文春新書 986)嘘と絶望の生命科学 (文春新書 986)
(2014/07/18)
榎木 英介

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今もっともホットな話題のひとつ「STAP細胞」問題をうけて出版された本です。
かってバイオ関係の大学研究室に在籍していた著者が、
バイオ研究の現場の過酷な状況と、それに伴う問題を論じています。
「研究不正は何故起こるのか」を研究室の在り方、
国の科学技術振興の在り方から考察し、その問題点を指摘しています。
科学技術立国を標榜する日本において、
今後も大学や様々な研究室で研究・開発をすすめる若い人材を育てることは、
とても必要なことで、高校生にとても将来の選択のひとつだと思います。
そこに至る厳しさの部分についてもしっかり知っておくためには必要な一冊です。

★★★★☆

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先月読んだ本(7月)

先月読んだ本
08 /10 2014
7月は読了した本が少なく5冊
出かける時間が多かった割には、
睡眠不足で車内で本読まず寝ていたことが原因でしょう。


生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 (講談社現代新書)生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 (講談社現代新書)
(2014/05/16)
中沢 弘基

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私たちの世代は、生命は、
原始の海の「有機スープ」の中から誕生したと、
認識していると思いますが、
その「定説」に大胆な仮説をぶつけて、
あらたな生命誕生のシステムを解明しようとした一冊です。
「なんで、そんな大きな話が新書刊で?」と思うところですが、
現段階ではまた著者の新説の域をでていなくて、
地球科学の中で位置づけられた学説になっていないようです。
著者の仮説が正しいかどうかは、今後の研究の進展を待つことになるでしょうが、
今までの定説に対し、科学的姿勢で異を唱え、
「巨大隕石の大量落下」による「有機物ビックバン」という仮説を、
実験室でシュミレートし、実証するなど、
ただの著述ではなく、著者の研究者としての実践を示し、自論を展開しています。
生物・化学・物理・地学の知識が一定必要ですが、
門外漢にもわかるように註釈も丁寧にされています。
地球と生命の誕生の歩みについて(従来の学説も含め)知る格好の一冊であると同時に、
ひとつの真実に対して、科学者はどのような姿勢で挑んでいくのかを知ることにできる好著です。

★★★★☆


陸海軍戦史に学ぶ負ける組織と日本人 (集英社新書 457D)陸海軍戦史に学ぶ負ける組織と日本人 (集英社新書 457D)
(2008/08/19)
藤井 非三四

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ビジネス書にありがちな、「組織論」のようなタイトルですが、
特にこれといって現在ビズネスに教訓になるような話があるわけではありません。
多分、タイトルは編集部が後付したものでしょう。
本書では日本を中心として古今東西の軍隊組織のありようを見ながら、
「勝つ軍隊」「負ける軍隊」とはどのようなものかを明らかにしようという意図は見えますが、
個々の現象を一般化しておらず、「それは結果論じゃ・・?」と思えるところも多くありました。
また、「季節」「人事「情報」など、戦争に関わるいくつかのテーマに分けて論述していますが、
一貫性が希薄で、ひとつの章の中でもいろんな話が混入していて、
まとまりに欠けています。
ただ、いろんな戦史が事例としてあげられていて、
特に太平洋戦争での戦線の拡大における問題点について理解しやすい内容になっています。

★★☆☆☆


第一次世界大戦はなぜ始まったのか (文春新書)第一次世界大戦はなぜ始まったのか (文春新書)
(2014/07/18)
別宮 暖朗

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教科書レベルだと、「サラエボでオーストリア皇太子が暗殺されて第一次世界大戦が始まりました」
と起因から結果までがあっさり語られますが、
当然、その事件が世界大戦につながるまでには、
実に多くの外交的やりとりがあるわけで、
本著は、「誰も望まなかった戦争」が、
何故勃発してしまったかを、外交交渉の過程の中に見出そうとしています。
(重要な前提としてドイツ参謀本部の戦時動員のあり方についても述べています)
テーマとしては深く知りたかったところなので、
「なるほど」と納得しながら読み進むことができましたが、
著述に安定がないというか、時折修辞的にはさみこまれる文章が、
本文の流れを切断してしまい、読みづらくなっています。
(特に中国の現在の外交戦略に対しての悪罵の部分)
で結局「なんで第一次世界大戦は始まったのか?」が、
よくわからなかったのが、本著の最大の問題点です。

★☆☆☆☆


THE DIG Special Edition CSN&Y (クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) (シンコー・ミュージックMOOK)THE DIG Special Edition CSN&Y (クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング) (シンコー・ミュージックMOOK)
(2013/09/19)
ザ・ディグ編集部

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昨年、この本が出ていたことを知らなかった私もうかつですが、
高校生の頃から愛聴している、60年代末から活動している、
クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング(CSN&Y)の、
バイオグラフィ、ディスクグラフィをまとめた一冊です。
グループとしての活動はそれほど多くもないので、
CSN&Y以前に各自が属していたグループ
(バーズ、ホリーズ、バッファロースプリングフィールド)
や、各自のソロ作品についても詳細に扱っています。
さすが「ミュージックライフ」を発行していたシンコーミュージックのムック本です、
内容が「浅い」「軽い」。アルバム一枚ごとに丁寧な解説はありますが、
バンドやメンバーに対しての考察の部分がもう少し深く切り込んで欲しいところです。
また、ニールヤングの初来日時(1976年)のインタビューが再掲されていますが、
「再掲」であることを表題でちゃんと書いていないので、
最新のインタビューのような誤解を受けます。
正直、ニール・ヤング以外はCSN&Y以降の活動はパッとしないものが多いので、
キャリア全般をバランスよくまとめようとするよりも、
もっと全盛期に的をしぼって掘り下げてもよかったんじゃないかと思いました。
またソロを扱うとなるとニー・ルヤングの項目が増えるのは予期されたことですが、
その結果、他の3人のソロの扱いとのバランスも悪いし、
ニール・ヤングのソロの記述としては内容が薄いという、
「どっちつかず」に結果になってしまっています。
バンドをやっている高校生諸君(特にギター&ハーモニーを目指している人)に読んで欲しい一冊です。

★★★☆☆


日韓音楽ビジネス比較論―K‐POPとJ‐POP本当の違い日韓音楽ビジネス比較論―K‐POPとJ‐POP本当の違い
(2012/04/23)
君塚 太

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K-POPというよりは、韓国のポピュラーミュージック史として、
とても参考になる一冊でした。
日韓比較となっていますが、日本についての記述は、
比較対象としてにとどまっており、
韓国の音楽業界の特徴と、
その形成にいたる過程を、1960年代まで遡って検証しています。
例えば日本においてはPOPSの主流であるロックが、
韓国ではインディーズ的な位置づけになっている理由など、
具体的な事柄がちゃんと書かれていて、新たな知識が増えました。
また、現在活動中のK-POPグループに対しての見解も的確で、
日本ではあまり注目されていないグループも含め、
K-POP全体を俯瞰する上でも良著となっています。
(2012年1月くらいまでのリリース音源で構成されています)

★★★★★


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gotama

K-POPグループSECRET(シクリ)、SONAMOO(ソナム)の動向、オリックス・バファローズの応援を中心に、色んな趣味、雑学などを日々徒然に書き込んでいきます。原則毎日更新です。
2017年2月1日より自営業者になりました。